大会長ご挨拶
第17回日本核医学会春季大会のご案内
第17回日本核医学会春季大会
大会長 畑澤 順
第17回日本核医学会春季大会を、平成29年4月22日(土)~4月23日(日)の2日間、東京秋葉原UDX、秋葉原コンベンションホールにて開催いたします(中本裕士実行委員長、細野眞担当理事、百瀬敏光担当理事)。多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしております。
2016年10月17日バルセロナにて、2022年の世界核医学会の開催都市を決める投票が行われ、京都に決定しました(絹谷清剛大会長)。ここ数年、日本核医学会は国際的情報発信、世界の核医学診療への貢献を目指して招致活動を続けて参りました。これまでの実績、会員ひとりひとりの皆様の日頃の核医学診療のレベルの高さが、海外の先生方の支持につながったものと思います。2017年10月5-7日には、横浜にてアジアオセアニア核医学会が開催されます(井上登美夫大会長)。学術交流を通じて、核医学診療、研究に携わる人の輪が大きく深くなることを期待しています。
春季大会は主に教育を目的とした学術集会です。核医学基礎セミナー、専門医教育セミナー、PET研修セミナー、PET施設認証セミナー、アミロイドPET読影講習会など、教育・専門医審査委員会(望月輝一委員長)、PET核医学委員会(細野眞委員長)を中心にプログラムを組みました。「PET研修セミナー」は医師・歯科医師コースと診療放射線技師コースを設け、PET核医学認定医、PET核医学歯科認定医や核医学専門技師の資格を取得される上で必要な、法的規制・放射線防護・読影のポイントなど、PET診療に必須の基礎知識と実際上の取り扱いが解説されます。厚生労働省が求めている「陽電子断層撮影診療に関する所定の研修」の要件に沿った形で構成されています。なおこのPET研修セミナーは日本核医学会が主催し、日本核医学技術学会、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線技師会、日本アイソトープ協会との共催となります。将来のアミロイドPET診療には「PET施設認証セミナー」、「アミロイドPET読影講習会」の受講が必要になります。核医学基礎セミナー看護師コースは、核医学診療看護師制度の発足に伴い、核医学診療看護師の資格申請に必要になります。
特別企画として、「安全文化の醸成に向けた取組み」(原子力規制委員会 原子力規制庁 放射線検査管理官 松本 武彦氏)、「医療法によるRI規制と最近の核医学関連の動向」(厚生労働省 渡部直史氏)、「共通の敵“がん”とどう向き合うか?―核医学への期待―」(がんサポートコミュニティ 大井賢一氏)の特別講演を準備しています。新規放射性核種の内用療法への応用、新規放射性医薬品の薬事承認、保険収載が期待されているところですます。また、核医学診療に対する患者さんからの期待が大きく膨らんでおり、患者さん、核医学診療に携わる医療人、核医学関連企業、日本アイソトープ協会が協働して、核医学診療推進国民会議が活動を開始するところです。このような現状について、会員の皆様と情報共有できる機会になればと思います。
今年も最新の情報を提供できるよう準備いたします。盛り込んだプログラムを用意しておりますので、多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。